========================================== 自治会デジタル化推進事業ビジョン ========================================== :作成者: ITコーディネーター(独立準備中) :形態: 労働者協同組合(ワーカーズコープ)想定 :目的: 自治会運営の負担軽減と地域コミュニティの再構築 ------------------------------------------ 1. はじめに:活動の動機 ------------------------------------------ 私はこれまでWeb開発の現場で培った技術を、最も身近で支援を必要としている「地域コミュニティ」に役立てたいと考え、ITコーディネーターとして独立を決意しました。 現在、多くの自治会では「情報の滞留」と「過度な事務負担」が深刻化しています。特に、働き手自身が出資し、意見を出し合って運営する **「労働者協同組合(ワーカーズコープ)」** という形態をとることで、営利のみを目的とせず、地域住民の皆様と「共に歩み、共に解決する」パートナーを目指します。 ------------------------------------------ 2. 自治会運営のデジタル化(具体的な施策) ------------------------------------------ 役員や班長の物理的・精神的な負担を軽減し、情報の鮮度を劇的に改善します。 案内・出欠確認・コミュニケーション * 連合会の研修会や懇親会の案内、および出席確認の自動化。 * 掲示板(ディスカッション)やWeb会議の導入による、場所を選ばない意思決定。 * 迅速な訃報案内の伝達。 回覧板・広報の電子化 * **PDFからHTMLへの転換**: 県や市の広報誌はPDFとして存在していますが、十分に活用されていません。スマートフォンで拡大せずとも読みやすいHTML形式を推進します。 * **配布作業の解消**: 会長による広報誌の仕分け作業、および班長による戸別配布をデジタル化し、役員の「本来の役割」に集中できる環境を作ります。 集金業務のスマート化 * 会費等の集金業務をデジタル化し、現金の直接回収に伴う班長の心理的・身体的プレッシャーを軽減します。 ------------------------------------------ 3. ログ分析による「デジタル見守り」 ------------------------------------------ デジタル化の最大の利点は、アナログでは不可能だった **「閲覧ログの分析」** にあります。 * **未読情報の把握**: 3ヶ月未読が続く世帯などの傾向を把握。 * **安否確認**: ログを監視ではなく「見守り」のアラームとして活用し、孤立の早期発見につなげます。 * **活動の最適化**: どの情報が読まれているかを分析し、自治会活動の質を高めます。 ------------------------------------------ 4. 情報セキュリティと個人情報保護 ------------------------------------------ 地域情報という機微なデータを扱うため、以下の取り組みを最優先で実施し、**明文化**します。 * **個人情報漏洩防止策の徹底**: 暗号化、アクセス制御等の技術的対策。 * **運用ルールの明文化**: プライバシーポリシーの策定と公開。 * **透明性の確保**: データの利用目的を常に住民に公開し、信頼関係を構築します。 ------------------------------------------ 5. おわりに:目指すべき未来 ------------------------------------------ 高額な外部業者へ依頼する前に「まずは相談できるパイプ役」として地域に根ざします。 デジタル化によって「仕分け作業」を「対話の時間」へ。私たちは、街をより良くするための時間を取り戻します。 自治会の担い手不足解消に向けた改善案 ===================================== 自治会の担い手不足において、現役世代(30代〜50代)が抱いている感情は「心理的なハードルの高さ」と「生活実態との乖離」に集約されます。 1.「時間的・精神的な余裕」の欠如 本音: 「平日は仕事で精一杯。せめて休日は家族と過ごすか、体を休めたい」 感じ方: 自治会活動が「ボランティア」ではなく「削れない義務(コスト)」のように感じられ、優先順位が下がってしまう。 2.「対価と効率」を重視する感覚 本音: 「回覧板のために在宅が必要?」「なぜこの会議は集まる必要があるの?」 感じ方: 内容そのものよりも「非効率なプロセス」に疑問を感じ、貴重な時間を使う価値を見出しにくい。 3.「人間関係」への警戒心 本音: 「一度引き受けると一生やらされるのでは?」「しがらみに巻き込まれたくない」 感じ方: 地域コミュニティを「助け合いの場」ではなく「拘束やしがらみの場」と捉えてしまい、一歩踏み出すことに恐怖心を持つ。 4.「メリット」の不在 本音: 「会費を払い、さらに労働も提供して、自分に何が返ってくるのか?」 感じ方: 防災・防犯の重要性は理解しつつも、日常的な恩恵を実感しにくいため、モチベーションの維持が難しい。 【世代別の意識傾向】 30代:子育て・共働き世帯。子供関連には関心があるが、伝統行事には薄い。 40代:仕事の責任・教育費負担が最大。最も多忙で「定年後にやるもの」と先送りしがち。 50代:役職定年や介護の始まり。老後を見据え繋がりを意識し始めるが、まだ現役意識が強い。 ■まとめ:彼らが求めているもの * 「負担が予見可能で、納得感があり、ライフスタイルを壊さない形」 * 具体的には、スポット参加(単発)やオンライン活用など、関わり方の選択肢が求められています。 考察:30代~50代が抱く地域活動への意識と本音 =========================================== 30代〜50代の現役世代に向けたアプローチとして、WordPressやCMSを用いたWebサイト運用は、「情報のストック化」と「利便性の向上」に極めて有効です。 1. Webサイト化のメリット * 「いつでもどこでも」閲覧可能 スマホで仕事の合間や移動中に、行事予定やゴミ出しルールを確認できる。 * 「情報のアーカイブ化」 過去の行事内容や資料を検索できるため、役員への問い合わせ負担が減る。 * 透明性と信頼性」の向上 活動内容がオープンになることで、新住民や現役世代の安心感に繋がる。 2. 推奨されるコンテンツ構成 * お知らせ(投稿機能) 回覧板のデジタル化、防犯・防災情報。 * 固定ページ 自治会規約、役員紹介、会費の使い道(決算報告)。 * 資料ダウンロード 各種申込書、入会届などのPDF。 * カレンダー連携 Googleカレンダー等を利用した行事予定の可視化。 * 問い合わせフォーム 役員の個人連絡先を伏せた状態での相談受付。 3. 運用を成功させるためのポイント * 「プッシュ型通知」との組み合わせ サイト更新をLINE公式アカウント等で通知し、閲覧を促す動線を作る。 * QRコードの活用 掲示板や紙の資料にQRコードを載せ、詳細(写真や地図)はWebへ誘導する。 * プライバシー保護 住民限定の情報はパスワード保護機能を使い、セキュリティに配慮する。 4. 維持管理の考え方 * 「完全リモート役員」の選出 「会議には出なくて良いが、記事のアップだけ担当する」という、 現役世代のスキルを活かした新しい関わり方を提案する。 * スモールスタート 最初は「お知らせ」の更新のみに絞り、徐々に機能を拡張する。 5. 結論 Webサイト化は、現役世代が重視する「タイパ(タイムパフォーマンス)」に 応えるものであり、自治会運営の属人化を防ぐ強力なツールとなる。 デジタル化の提案 ================= デジタル化を成功する鍵は、高齢者に「切り捨てられる」という不安を与えず、「デジタル化をが地域全体の余裕を生む」という 納得感を持ってもらうことにあります。 1.「紙」と「デジタル」の役割分担 ------------------------------- 重要情報の維持 防災、総会通知、会費関連など、生存や権利関わるもの「紙」を継続 日常情報の移行 イベント報告や軽微な通知はWebサイトで案内する 併用(ハイブリッド) 紙の回覧板にQRコードを添え、Webサイトに誘導する 2. 情報伝達の「ルート」を複数持つ -------------------------------- 家族によるフォロー 子世代(30~50代)に「Webで実家の地域の状況が見える」メリットを伝え、親への伝達を促す。 対面での活用 班長などがタブレットを持参し、画面を見せながら会話することで、デジタルを「交流の道具」にする 心理的ハードルを下げる支援 スマホ体験会の実施 高度な操作ではなく、「Webサイトを見るだけ」の低いハードルから始める 多世代交流 現役世代が教える側に回ることで、顔のみえる関係性を構築する 3. シニアフレンドリーなWeb設計 ------------------------------- 視認性の確保 大きな文字、はっきりした配色、直感的なアイコン(ボタン)の配置 4. 納得感のある「説明」のロジック -------------------------------- 「効率化」の目的を正しく伝える 「デジタル化で事務負担を減らすのは、若い世代が役員を引き受けやすくするため。 浮いた時間で、高齢者への声掛けや見守りなど、対面の活動を充実させたい」 という「アナログな助け合いを守るためのデジタル化」であることを強調する まとめ:高齢者配慮の3原則 1.否定しない これまでの紙文化を尊重する 2.強制しない スマホを持たない・使えない人を置き去りにしない 3.恩恵を示す 写真が見られる、安否確認が早まるなど、具体的なメリットを提示する 自治会Webサイト構築における個人情報保護の注意点 ============================================= 1. 基本的な考え方 2017年の法改正により、すべての自治会に「個人情報保護法」が適用されています。 「知らなかった」では済まされないため、組織的な対応が必要です。 2. Webサイト運営の4つのポイント - プライバシーポリシーの掲載 - サイト内に「個人情報保護方針」のページを作成する。 - 利用目的(例:行事の連絡、問い合わせ対応)を明記する。 - 写真の掲載と肖像権 - 顔がはっきり写っている写真は、本人の同意を得るのが原則。 - 不特定多数が写る場合は、顔をぼかす等の加工を行う。 - 行事の告知時に「HPに掲載する場合がある」と事前に周知しておく。 - 閲覧制限の活用 - 会員名簿や役員連絡先などは、一般公開ページには載せない。 - 会員専用のパスワード付きページにするか、紙の配布物と使い分ける。 - セキュリティ対策(SSL化) - 問い合わせフォームなどを設置する場合、通信を暗号化(SSL/HTTPS) されているサーバーを利用する。 3. 実務上のチェックリスト - 自治会内部で「個人情報取扱規程」が作成されているか。 - サイトの管理画面にアクセスできる担当者を限定しているか。 - パスワードを使い回さず、適切に管理しているか。 - 住民から削除依頼があった際の窓口(連絡先)を用意しているか。 4. アドバイス 「便利さ」と「安心感」の両立が大切です。 まずは「誰でも見られる情報(ゴミ出し、行事予定、避難場所)」と 「会員しか見られない情報(名簿、議事録)」を 明確に切り分けることから スタートすることをお勧めします。 自治会連合会・通知業務のデジタル化メリット ================================================ 事務局(連合会側)の効率化 --------------------------- 一斉配信による即時通知 従来の「印刷・仕分け・配送」のステップが不要になり、ボタン一つで全自治会長へ情報を届けられます。 急な日程変更や、天候による行事中止の連絡もタイムラグなしで伝わります。 資料配布のペーパーレス化 研修会のレジュメや地図などの重い資料も、PDFファイルをWebにアップロードするだけで共有可能です。 .. 印刷コストや、各会長のレターケースへ投函しに行く手間がなくなります。 印刷コストや、各会長宅への輸送コストがなくなります。 受信側(自治会長側)のメリット ----------------------------- 情報の検索性と保管 「あの案内、どこに置いたっけ?」という紛失がなくなります。 キーワード検索(例:「お祭り」「清掃」)で、過去の通知を即座に探し出せます。 再配布の容易さ 連合会からの情報を自分の自治会内に展開する場合、Web上のURLやPDFをそのままメールやLINEで回覧板グループに転送でき、打ち直しの手間が省けます。 回答・集計の自動化 -------------------- リアルタイムな集計 出欠確認やアンケートが自動でグラフ化・表計算ソフト(Excel等)へ反映されます。 期限までに回答がない会長に対してのみ、自動またはワンクリックで催促通知を送ることも可能です。 導入へのステップ例 -------------------- ステップ1: 連合会専用のポータルサイト(または掲示板)の設置。 ステップ2: LINE公式アカウントやメールグループによる「新着通知」の仕組み作り。 ステップ3: 書面での配布を徐々に減らし、Webを「正(公式)」とする運用への移行。 .. この内容もテキストとして保存・活用いただけます。 自治会連合会との「組織間」のやり取りをデジタル化する場合、「情報の重要度(必ず見てほしいもの)」と「単なるお知らせ」をどう分けるかが鍵になります。 .. 次は、「自治会長さんたちが使いやすい通知ツールの選び方(LINE、メール、専用サイトの比較)」や、「デジタル化に反対する層への説明のコツ」などに ついて詳しくお伝えしましょうか? ========================================= 自治会デジタル化に伴うサーバー導入計画案 ========================================= 1. 概要 ======= 自治会の情報共有の円滑化、および役員負担の軽減を目的とし、レンタルサーバーを用いたデジタル基盤の構築を提案します。 2. 経費算出(概算) =================== 初年度および次年度以降に発生する想定経費は以下の通りです。 .. list-table:: 年間運用コストシミュレーション :widths: 30 30 40 :header-rows: 1 * - 項目 - 費用の目安(年額) - 備考 * - サーバー利用料 - 12,000円 ~ 20,000円 - 月額1,000円〜1,500円の標準プランを想定 * - 独自ドメイン費用 - 1,500円 ~ 4,000円 - 「.jp」や「.com」など、自治会専用のURL維持費 * - SSL証明書費用 - 0円 - サーバー標準の無料版を利用 * - **合計(初年度)** - **約15,000円 ~ 25,000円** - 初期事務手数料が発生する場合があります 3. 導入・運用における注意点 =========================== 3.1 技術・管理面 ---------------- * **持続可能な管理体制**: 特定の個人(役員)のプライベートなメールアドレスで契約せず、必ず「自治会専用の代表メールアドレス」を取得して契約を行うこと。 * **バックアップの自動化**: 操作ミスやデータ破損に備え、サーバー側の「自動バックアップ機能」が有効であることを確認する。 * **引き継ぎマニュアルの整備**: 次期役員が困らないよう、ログイン情報や更新手順をマニュアル化し、物理的な書面でも保管する。 3.2 セキュリティ・プライバシー面 ------------------------------ * **公開範囲の設定**: 住民名簿や内部資料など、機密性の高い情報はパスワード制限(Basic認証等)をかけ、一般公開されないよう厳重に管理する。 * **SSL(暗号化通信)の必須化**: 問い合わせフォーム等で個人情報を扱う場合、必ずHTTPS化されていることを確認する。 3.3 社会的配慮 -------------- * **デジタル・デバイドへの対応**: IT機器に不慣れな居住者への配慮として、当面は紙の回覧板や掲示板との併用期間を設け、段階的な移行を検討する。 4. 今後の検討事項 ================= * 自治体(市区町村)が実施している「デジタル化推進補助金」の対象となるか確認を行う。 * 複数のレンタルサーバー業者から見積りを取り、サポート体制(電話対応の有無等)を比較選定する。 ========================================== 自治会デジタル化 運用について ========================================== プロジェクトの目的 ================== 1. 自治会事務のデジタル化による負担軽減。 2. キーボード操作に不慣れな役員でも運用可能な仕組みの構築。 3. 非営利団体向け無料ライセンスの最大活用による低コスト運用。 技術スタック ============ プラットフォーム ---------------- - **Google Workspace for Nonprofits** (非営利団体向け無料版) 使用ツール ---------- * **Google サイト** (閲覧用フロントエンド) * **Google Apps Script (GAS)** (自動化・バックエンド) * **AppSheet (Coreライセンス)** (モバイル入力用UI) * **Gemini (AI)** (コンテンツ作成補助・要約) 運用フロー案 ============ コンテンツの生成(役員・担当者) ------------------------------ * **入力インターフェース**: - AppSheet または Google フォームを使用。 - スマホからの写真アップロードや音声入力機能を活用。 * **AIによる補助**: - Gemini を使用し、口頭でのメモ書きから公式な案内文へリライト。 情報の公開(住民) ------------------ * **公開プラットフォーム**: - Google サイトを活用した「デジタル回覧板」。 - GAS を通じてスプレッドシートのデータを自動反映。 技術的検討事項 ============== * **GASのクォータ**: - Workspace版のため、無料Gmail版より実行時間やメール送信制限が優遇される。 * **AppSheetの活用**: - 役員の入力端末には AppSheet Core ライセンスを適用し、セキュアかつ直感的な操作を実現。 * **属人化の防止**: - 近藤が退任後も維持できるよう、可能な限りノーコード/ローコード(Googleサイト, AppSheet)を主軸とする。 - 退任後も無料でサポートをします。 今後の課題 ========== - 自治会連合会での協議と合意形成。 - 住民への周知方法(LINE公式アカウントとの連携検討など)。 - プロトタイプによるデモンストレーションの実施。 導入コスト・維持費の比較 ======================== 自治会予算への影響を最小限に抑えつつ、最大限の効果を得るためのコスト比較です。 .. list-table:: システム導入・運用コスト比較 :widths: 25 25 25 25 :header-rows: 1 * - 項目 - 従来の運用(紙・個人) - 一般的な外部委託 - **Google Workspace (非営利)** * - 初期導入費用 - 0円 - 10万〜数数十万円 - **0円** * - 月額利用料 - 0円 - 数千円〜1万円程度 - **0円** * - アカウント追加 - N/A - 制限あり(有料) - **無料(最大2,000人)** * - メンテナンス - 各自の努力 - 専門業者(有料) - **内部(Shin)で完結可能** ※ 独自ドメイン( @jichikai.jp 等)を取得する場合のみ、年間数千円の実費が発生します。 運用スタイルの変化(Before/After) ================================== ITに不慣れな方でも運用できるよう、作業フローを劇的に簡略化します。 従来の運用(Before) 1. 行事のたびに集まって会議 2. パソコンで資料作成・印刷・仕分け 3. 各戸へ配布、または掲示板へ貼り出し 4. 連絡は個人の電話やLINEで散乱 新しい運用(After) 1. **スマホで完結**: 会長が現地で写真を撮り、一言添えてフォーム送信。 2. **AIがサポート**: 下書きをAI(Gemini)が整え、自動でサイトを更新。 3. **即時共有**: 住民はスマホからいつでも最新の回覧・案内を確認可能。 4. **一元管理**: 全てのデータが自治会の共有ドライブに安全に蓄積される。 Google Workspace 採用の「3つの安心」 ==================================== 1. 世界基準のセキュリティ 金融機関も採用する強固なインフラで、地域住民の情報を守ります。 2. 継続性の確保 特定の業者に依存しないため、担当者が変わってもGoogleの一般的な操作知識で引き継ぎが可能です。 3. 専門家によるサポート エンジニア経験および指導経験を持つShinが、導入から操作指導までを一貫して担当します。 結論 ==== Google Workspace for Nonprofits の導入は、**「実質無料」** で **「役員の負担を大幅に軽減」** し、 **「住民サービスの向上」** を実現する、自治会にとって最適解と言える選択です。 ========================================== 自治会DX導入に関する想定Q&A集(役員会用) ========================================== :作成者: Shin :対象: 協議会における質疑応答対策 :目的: 導入への不安解消と合意形成の促進 Q1. スマホを持っていない高齢者は切り捨てられるのか? =================================================== **回答案:** いいえ、決して切り捨てません。デジタル化の真の目的は「余力の創出」です。 * **ハイブリッド運用**: スマホで見られる人はデジタルで。スマホを持たない方には、デジタル化したデータを活用して「これまで通り紙で配布」を継続します。 * **負担の軽減**: デジタル化により事務作業が大幅に短縮されるため、浮いた時間を「個別の見守り」や「紙の配布が必要な方へのサポート」に充てることができるようになります。 Q2. Googleがサービスを有料化したり、終了したりしたら? ====================================================== **回答案:** リスク管理は万全です。 * **データの所有権**: 作成したデータ(名簿や回覧履歴)は常に汎用的な形式(CSVやPDF)でダウンロード可能です。万が一の際は、別のシステムへ移行できる状態を維持します。 * **非営利版の継続性**: Google Workspace for Nonprofitsは、世界中の数百万の団体が利用しており、Googleの社会貢献活動の中核をなすものです。 Q3. 個人情報の漏洩が心配。セキュリティは大丈夫か? ================================================== **回答案:** 「個人のパソコンやUSBメモリ」で管理するよりも格段に安全です。 * **二段階認証**: 役員のアカウントには二段階認証を導入し、第三者の不正アクセスを物理的に遮断します。 * **権限管理**: 「閲覧のみ」「編集可能」など、担当者ごとに最小限の権限を設定できるため、不用意な情報の持ち出しや削除を防げます。 Q4. デジタル化の操作を覚えられる自信がない。 ============================================ **回答案:** 「覚える必要がない」仕組み作りを目指します。 * **専用フォームの提供**: 複雑な操作は一切不要です。スマホでボタンを押し、写真を撮って話しかける(音声入力)だけで完結する、Shin特製の専用入口(AppSheet)を用意します。 * **段階的な導入**: まずは「見るだけ」からスタートし、少しずつ「送る(投稿する)」へと、皆さんのペースに合わせて進めます。 Q5. 導入にいくらかかるのか?(再確認) ====================================== **回答案:** システム利用料は **「0円」** です。 * **必要な経費**: 独自ドメインの年間維持費(数千円程度)のみ、自治会費からご負担をお願いする形になります。これまでの紙代・トナー代の削減分で十分に相殺可能です。========================================== 自治会デジタル化(DX)導入ロードマップ(案) ========================================== :計画策定: Shin :期間: 導入準備から本格運用まで(約6ヶ月) 導入スケジュール概要 ==================== ITへの抵抗感を減らすため、急激な変更は避け、3つのステップで段階的に進めます。 ステップ1:基盤整備と試験運用(1〜2ヶ月目) ------------------------------------------ * **Google Workspace 申請**: 非営利団体向けライセンスの取得。 * **ドメイン取得**: 自治会専用の公式ドメイン(例:〇〇-jichikai.jp)の確保。 * **プロトタイプ作成**: Shinによる「見るだけ」のホームページ試作版を構築。 * **一部役員での検証**: まずは数名の役員でスマホからの閲覧・入力をテスト。 ステップ2:役員研修と限定公開(3〜4ヶ月目) ------------------------------------------ * **役員向け説明会**: スマホ入力フォーム(AppSheet)の使い方講習を実施。 * **限定公開**: 役員および一部の組長・班長を対象に運用を開始。 * **フィードバック修正**: 「使いにくい」という声を反映し、画面デザインなどを調整。 ステップ3:全住民への公開と本格運用(5ヶ月目〜) ---------------------------------------------- * **住民周知**: 総会や回覧板(紙)にて、デジタル回覧板のURL・QRコードを配布。 * **ハイブリッド運用開始**: デジタルでの情報発信を主軸にしつつ、紙の配布も併用。 * **事務効率の検証**: 紙代・印刷時間の削減効果を測定し、次年度予算へ反映。 成功のためのポイント ==================== 1. 「やめない」こと 最初は不慣れな声が出ることを想定し、Shinが技術サポートとして寄り添います。 2. 「完璧を求めない」こと 最初から100%の機能を求めず、まずは「便利になった」と感じる小さな成功を積み重ねます。 3. 「声を聞く」こと 高齢者の「見にくい」といった声を、AIやWebデザインの改善(フォントを大きくするなど)ですぐに解決します。================================================== Google Workspace for Nonprofits 申請・認証ガイド ================================================== :対象: 自治会、町内会、NPO団体 :認証機関: TechSoup (テックスープ・ジャパン) 認証に必要な主な書類 ==================== 自治会が「非営利団体」として認められるためには、一般的に以下の書類が必要となります。 1. 団体規約(会則) - 団体の目的、活動内容、運営方法が記されたもの。 2. 役員名簿 - 現在の会長・役員が明記されているもの。 3. 活動報告書・予算書 - 実際に地域活動を行っていることを証明するもの。 4. 公的な証明書(地縁団体の場のみ) - 法人格を持つ「認可地縁団体」であれば、市町村が発行する「告示事項証明書」などが有効です。 ※ 法人格を持たない「任意団体」の自治会の場合、審査のハードルが少し上がる場合がありますが、TechSoupの基準に沿って「地域貢献を行う非営利組織」であることを規約等で証明できれば、承認されるケースが多くあります。 申請の全体フロー ================ 1. TechSoup への登録 - まず、TechSoup Japan に団体登録を行い、認証を受けます。 2. 判定通知 - 数日〜数週間で、団体が非営利組織として適格かどうかの判定が届きます。 3. 連携キーの取得 - 認証されると「トークン(連携コード)」が発行されます。 4. Google Workspace への適用 - Google Workspace の管理画面から、取得したトークンを入力して非営利版を有効化します。 Shinさんへのアドバイス ====================== 自治会が申請する場合、一番のポイントは **「団体規約に『利益を分配しない』『解散時の資産帰属』などの非営利条項が含まれているか」** です。 - **法人格がある場合**: 登記簿謄本があればスムーズです。 - **法人格がない(任意団体)場合**: 会則の内容が重要になります。 もし、現在の会則が非常に古い場合は、このデジタル化のタイミングで「現代の基準に合わせた会則の微調整(非営利条項の明文化)」を協議会に提案するのも、エンジニア的な「基盤整備」の一環として有効です。